2025年11月11日から18日にかけて、化学物質過敏症を発症した年齢と時期についてXアンケートを行いました。化学物質過敏症 発症年齢 アンケート時期 2025年11月11-18日回答数114 2年前のアンケート に比べると、20歳以下での発症割合は微増、20~30歳…
室内空気は「固体・液体・蒸気・気体・反応生成物」の混合体 ― 見えない空気の正体をひもとく 家の中の空気は“ひとつの化学系” 「外よりも、家の中の空気のほうが汚れている」——これは都市伝説ではなく、国内外の研究で繰り返し報告されている事実です。室…
本記事では、香害という社会的バリアを除去しようとするときに、後ろ盾となってくれる法律について解説します。 社会的バリアとは カーブ・カット:「歩道の縁石」抗議運動(アメリカ) キャピトル・クロール:議会の階段を這い上がる(アメリカ) 社会的バ…
1. 有機フッ素化合物(PFAS)とは 有機フッ素化合物(PFAS)とは、炭素とフッ素が強く結びついた構造をもつ化学物質のファミリーの総称です。現在その種類は約12,000にのぼり、今も増え続けています。PFASは「水や油をはじく」「熱や薬品に強い」という特徴…
以下、腸内細菌と薬の相互作用についてまとめた Interaction between drugs and the gut microbiome という論文を、わかりやすい言葉に置き換えた要約版です 翻訳文責:一社)化学物質過敏症・対策情報センター代表理事 上岡みやえ 1) 腸内細菌と薬の双方向…
本記事では、水道水に塩素消毒が導入された歴史的背景とその理由を振り返りつつ、水道水が、塩素消毒では解決できない「化学汚染」に脅かされつつある実態を探ってみました。 なぜ水道水を塩素消毒するようになったのか ―その始まりと、今も続く安全神話― 私…
毒か薬かは「量」で決まる──パラケルススの格言をどう受けとめるべきか? 16世紀の医師パラケルススは、こんな言葉を残しました。 「すべての物質は毒である。毒でないものはなく、量が毒か薬かを決める。」 この考え方は、現代の毒性学の基本にもなっていま…
EUは、マイクロプラスチック規制を推進しています。以下、EUの公式サイトRestriction of microplastics in the EU from 17 October 2023 | Access2Markets の日本語訳です。 翻訳文責:一社)化学物質過敏症・対策情報センター代表理事 上岡みやえ EUの…
飲んでも大丈夫?処理方法や塩素基準に注目! 日米欧の水道水事情を比較してみると 水道水は、「そのまま飲める」「煮沸が必要」など、国によって、事情が異なります。特に、塩素使用量や水処理方法は、健康を守る観点からも見逃せないポイントです。本記事…
土の妖精ツチノンと土の微生物ツチピーの物語-4 赤ちゃんのお肌との向き合い方 ツチノン 「おやおや、また何やら楽しそうにしておるのう、ツチピー。」 ツチピー 「あっ、ツチノン!ちょうど聞いてほしいことがあるんだ。」「このあいだね、かわいい赤ちゃ…
香りマーケティングの光と影 ブランド戦略と社会的影響 近年、ホテルや自動車業界、小売業界などさまざまな分野で「香りマーケティング」が活用されています。香りは記憶や感情と深く結びついているため、ブランドイメージを定着させ、顧客の体験を向上させ…
近年、世界中で「環境に優しい」と謳う広告が増えています。 しかし、その多くは誇張されていたり、根拠が曖昧なまま消費者を誘導する「グリーンウォッシング」の典型例となっています。 EUはこの問題を早くから認識し、2024年には「グリーンウォッシ…
請願(せいがん)を利用して、化学物質過敏症対策や香害対策を進めていく手順やコツをまとめました。 請願とは 化学物質過敏症に関する請願 【解説】 健康診断問診票 請願書に添付した資料 公立病院で化学物質過敏症の診断書を発行してほしい 新聞報道 請願…
土壌菌は、腸内細菌や皮膚常在菌のルーツ
土の妖精ツチノンと微生物ツチピーの物語 はじまりました!
楽しく正しく知っていただくために、🌎土の精霊テラ 🌎土の妖精ツチノン 🌎微生物代表ツチピー という仲間たちが加わりました。
日本政府は、1972年の難病対策要綱を皮切りに、難病対策を進めてきました。 指定難病とは? ✅ 厚生労働省によって定められた「難病」のうち、以下の条件を満たして**公費助成(医療費支援)**の対象となっている疾患のこと。 指定難病の定義(4つの条件) 厚…
化学物質に関するグローバル枠組みGlobal Framework on Chemicals(GFC) 化学物質や廃棄物の有害な影響から解放された世界へ PPT) 化学物質に関するグローバル枠組み(GFC)の概要 PDF) 化学物質に関するグローバル枠組み(GFC)) 化学物質は私たちの日常生活…
コープおきなわ 【公式】X 2025年1月17日(金)沖縄県那覇市おもろまち のあっぷるタウンにて、生活協同組合コープおきなわ主催の「香害学習会」の講師としてお話させていただきました。 コープおきなわインスタグラム 香害学習会が企画されるまで このたびの…
「国民の皆様の声」募集 送信フォーム 厚生労働省は、「国民の皆様の声」を募集しています。そこで、当センターは、2025年1月13日、香害ポスターを一歩進めた「香害リーフレット」を作成してほしいという要望書を作成し、提出しました。 タイトル:香害リー…
Multiple chemical sensitivity: It's time to catch up to the science(2023)「化学物質過敏症:科学的に解明され始めてきた」という論文の翻訳です。2023年 化学物質過敏症研究の最前線 6/7 の続きです。 翻訳文責:一社)化学物質過敏症・対策情報セン…
以下、Antibiotics as Major Disruptors of Gut Microbiota 2020 (腸内細菌の主たる破壊因子としての抗生物質) という論文の翻訳です。 翻訳文責:一社)化学物質過敏症・対策情報センター代表理事 上岡みやえ 要約 イントロダクション ヒトの腸内細菌 腸内…
Multiple chemical sensitivity: It's time to catch up to the science(2023)「化学物質過敏症:科学的に解明され始めてきた」という論文の翻訳です。 2023年 化学物質過敏症研究の最前線 5/7 の続きです。 翻訳文責:一社)化学物質過敏症・対策情報セン…
以下、The gut-brain axis: interactions between enteric microbiota, central and enteric nervous systems 2015 「脳腸相関:腸内細菌叢、中枢神経系および腸管神経系の相互作用」という論文の翻訳です。 翻訳文責:一社)化学物質過敏症・対策情報センタ…
パブリックコメントは政策に反映されるのか?
Multiple chemical sensitivity: It's time to catch up to the science(2023)「化学物質過敏症:科学的に解明され始めてきた」という論文の翻訳です。 2023年 化学物質過敏症の最前線 4/7の続きです。 翻訳文責:一社)化学物質過敏症・対策情報センター…
Multiple chemical sensitivity: It's time to catch up to the science(2023)「化学物質過敏症:科学的に解明され始めてきた」という論文の翻訳です。 2023年 化学物質過敏症研究の最前線 3/7 の続きです。 翻訳文責:一社)化学物質過敏症・対策情報セン…
禁止・規制を求めるのは得策ではない!? — 香害対策は「規制・禁止」するより「消費者教育」が有効 — はじめに 私(化学物質過敏症・対策情報センターの代表理事)は、化学物質過敏症を発症後、まるでインフルエンザで高熱が出たときのような体調に、24時間36…
令和6年/2024年4月1日より、学校など事業者には、利用者から求められれば、その人にとっての社会的バリアを排除すること(=合理的配慮の提供)が義務化されました。 この法改正によって、利用者は、事業者に対して、香害対策を求めやすくなりました。 合理…
学術論文の信頼性評価 1)学術論文の信頼性をはかる指標 2)学術論文誌トップ10 3)学術論文を掲載しているサイトの信頼性 4)学術論文誌の評価例 例1)The Lancet Planetary Health 例2)Heliyon 1)学術論文の信頼性を測る主要指標 1. インパクト…