一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センター

推定患者数1000万人。化学物質過敏症と共生できる社会は、誰もが安心して暮らせる社会。

うまれ変わる生活術 -change- 誕生ストーリー

環境汚染から身を守る暮らし方を網羅的に体系化した双方向型eBook

うまれ変わる生活術 -change-

ついに完成しました!

 

 

 

うまれ変わる生活術 -change- 誕生ストーリー

 

 

一社)化学物質過敏症・対策情報センター 代表理事の上岡です。


私は、2011年3月に起きた原発事故の後、膝から下の毛穴という毛穴が真っ赤になるという症状に見舞われました。

病院では、血小板が少なくなると、毛細血管が切れて出血することがあると言われました。

血小板減少の原因は、放射線被ばくではないかと思いました。しかし、2011年当時「ただちに健康に影響はない」と喧伝され、被ばくを心配する人は異端視されていました。

しかも、周囲の人には何の異変もなく、体調不良になったのは私だけでした。

色々悩みましたが、2011年6月、当時小学生だった一人息子を連れて、関東から沖縄へと避難移住しました。夫は、母親の見守りもある、仕事もある、と東京に残りました。

移住から1カ月後、毛細血管の異常はおさまりました。ところが、その2年数カ月後、化学物質過敏症を発症してしまったのです。

 

 

化学物質過敏症を発症してからは、肉体的苦痛、精神的苦痛、経済的不安によって押しつぶされそうでした。

苦痛や不安は、治療法がないという絶望感によって増幅されていきます。

・立っているだけで精一杯の頭痛
・窓も開けられない
・スーパーで買い物するのも辛い
・友達にも会えない
・他人に迷惑がられ続ける

こんな状態が一生続くのかと思うと絶望しか感じません。

何よりも怖かったのは、症状が悪化して、住める家がなくなってしまうことでした。

今住んでいる家に住めなくなったらどうすればいいのでしょうか?

山奥で暮らす?

仮に、そのレベルまで体調が悪化したら、山奥の一軒家を探すことも引っ越すことも不可能です。引っ越せたとして、どうやって生活すればいいのでしょうか。その一軒家が化学的に安全だとも限りません。

 

 

関東から沖縄に避難移住して、その沖縄で化学物質過敏症になって、今住んでいる家に住めなくなったら。引越しは?生活は?お金は?子どもの学校は? ・・・考えるだけで疲れ果てます。

 

化学物質過敏症は治らないとしても、今住んでいる家に住み続けられるようにはしていかないとなりません。そういう視点から、衣食住のすべてを見直すことにしました。

 

少しずつ取り組んではいましたが、無理して仕事を続けていたこともあり、体調は悪化するばかりでした。

体調最悪期の2016年、運悪く骨折して内臓(腎臓・尿管・膀胱)を損傷。造影剤など投薬の影響なのか、顔も体も浮腫んでパンパンになり、手も足も茶色く変色し、歩くことも息をすることもままならなくなりました。

もうダメだと思って遺書を書きました。無理して続けていた仕事を辞めて、自宅に引きこもりました。

近いうちに死ぬんだろうと思いながら暮らしていましたが、体調は少しずつ回復していきました。1年ほど自宅療養している間に、浮腫みも変色も消え、頭痛・めまい・しびれ・骨の痛み・脱力などに悩まされなくなっていきました。

2017年9月には、意を決してポルトガルに行きました。目的あっての旅でした。旅に出る前は不安でいっぱいでしたが、移動中も滞在中も体調不良に陥ることなく、無事に行って帰ってこれました。

 

 


2017年、別人のように元気になった私を見て驚いた知人から「助けてあげて」と体調不良の人を紹介されるようになりました。

紹介された人を自宅にお招きして食事をお出しすると、「呼吸がラク」「頭痛がおさまる」「何を食べても具合が悪くならない」と喜んでくださいます。

生活術そのものは難しくありません。すぐにマスターいただけるはずと思いながら「これはこうする」とお手本を見せながら説明すると、まったく理解できないという表情になっていかれました。

「天然由来のエコ洗剤がダメなわけないでしょう」

「もう浄水器はあるから、それで十分です」

など、否定的なことばかり言われます。

ご本人がやりたくないと言われるのなら、それまでです。押しつけることはできません。

それでも、しばらくは、紹介された方たちとのやりとりが続きました。

ある人は、「体調が悪い、空気清浄機が赤く点滅する、何か降ってきてるのかもしてない、怖い、助けて」と連絡してこられました。急いで駆けつけてみると、グッタリしておられます。

お気の毒ですし、ご本人が「助けて」と言われるので、ご自宅をグルっと見回して、「●●はこうしたほうがいい」「〇〇は捨てた方がよい」などとお伝えすると、怒ってしまわれました。

別の方からは「化学物質過敏症が治るオリーブオイルがあるんですって。月額8000円なんですけど、飲んだほうがいいですよね」と相談され、絶句したこともあります。

その方には水の危険性と対処法を説明差し上げていたのですが、水には興味を示さず、オリーブオイルで治るという話には飛びつく。理解に苦しみます。

お目にかかった限りの話ですが、紹介された方全員と、同じようなやり取りを繰り返すうちに疎遠になっていきました。

6年が経過した今、知人にきくと、どなたも体調が良くなることはなく、いまだに寝込みがちなようです。


生活術そのものは簡単だから、ちょっと説明すればサクっと理解してもらえると思っていました。

ところが、実際に化学物質過敏症の人たちとやりとりしてみると、そんなに簡単ではないことがわかってきました。

私の説明の仕方が悪かったのかと悩んだりもしました。

私のことを信頼してくれていて、生活術を教えてほしいという友人ですら、自宅に招いて、やり方を見せて説明するだけでは、まったく理解してくれませんでした。

そこで、根拠となる情報を文書にして、写真やイラストなどを加えてみると、理解が進み、生活術を実践できるようになりました。

それが、一般向けに作った小冊子『空気のデトックス』の始まりです。

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小冊子『空気のデトックス』を実践してくれた友人は、化学物質過敏症ではありませんが、「薄毛に悩んでいたが、生活術を実践したら髪が増えた」「肌がキレイになった」と喜んでくれています。


ただし、化学物質過敏症のレベルでは、もっと多くの生活術を、網羅的に実践していく必要があります。

情報は膨大です。色々考えるうちに、eBookを作成し、情報を必要とする人に読んでもらえるようにすることが、化学物質過敏症から生還したものの社会的使命なのではないかと思うようになりました。

そこで、2018年、一社)化学物質過敏症・対策情報センターを立ち上げ、環境汚染から身を守る暮らし方を説明する eBook の執筆にとりかかりました。

 

 

 

 

 

カバーする領域が広く、情報量が膨大なため、完成させるまでに5年の年月がかかりましたが、2023年春、全6巻、全60のレッスンからなる、双方向型eBook

うまれ変わる生活術 -change-

が完成しました!

2023年3月 第1巻リリース開始、2023年8月にかけて、順次1巻ずつリリースしていきます。

 

 

コンセプト & サンプル文

www.mcs-information.online

 

 

 

 

生活のすべてを見直していったときのアプローチ法の一部をご紹介します。

 

 

 

 

 

広く流通している化学物質だけで10万種類あるといわれています。その中には無色透明無味無臭かつ毒性の高いものもあります。

生活空間にもパーソナルケア製品にも食事にも水にも、数えきれないほどの有害物質が薄く広く存在しています。

生活環境中に有害物質が10000個あるとしたら、これを3000個くらいまでに減らしていく。それが「うまれ変わる生活術」の基本コンセプトです。そうする以外に、室内環境中の有害物質濃度を低減させる方法はありません。

うまれ変わる生活術 -change-

を実践することで、効率よく、生活環境中の有害物質を減らしていけます。

 

 

 

 

コンセプト & サンプル文

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