一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センター

推定患者数1000万人。化学物質過敏症と共生できる社会は、誰もが安心して暮らせる社会。

化学物質過敏症 ラジオ投稿 家庭や生活が破壊される恐怖

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2023年1月28日(土)FM那覇『明るい未来にチェンジ』

香料過敏、化学物質過敏症に悩む方からの投稿を読ませていただきました。

 

ヒノタマさん

東京都にお住まいの ヒノタマさん 40代女性の方です。2020年から、香料過敏になってしまったそうです。

 

◆医師による診断について

まだ診断はされていません。発症直前という感じです。でも、香料のニオイがすると頭が痛くなるのは、もう発症してしまったというサインなのか、判断できずにいます。

 

◆発症前の健康状態
新車のニオイ、柔軟剤のニオイなど、苦手なニオイはありましたが、我慢出来ていました。健康そのものでした。

 

◆発症の直接的きっかけ(もしわかっていれば)
こどもが友達の家で遊んで、全身に柔軟剤のニオイをつけて帰ってきた日のことです。
子どもがつかったお湯に、私もつかった後、寝ている間に頭が痛くなってきて、具合が悪くなりました。
それは数日間つづきました。それ以来、柔軟剤や洗剤。シャンプーなどのニオイをかぐと、頭がズキズキと痛み、たとえようのないダルさに襲われるようになりました。

 

◆生活の変化
窓を開けている時に、隣の家の人がお風呂に入るとシャンプーのニオイが入ってきます。すぐに窓を閉めないとならなくなりました。


美容院も苦手になりました。隣でパーマをかけられると、体調が悪くなります。
美容院で使われるシャンプーもリンスも、柔軟剤のニオイがするタオルも、すべてダメになったので、シャンプーもリンスもタオルも持参したもので対応してもらっています。ある程度理解してくれている美容院なので、パーマのお客さんと被らないように、時間帯にも配慮してもらっています。

 

・劇団四季の劇場で、観劇したときは、席と席が近くて、柔軟剤のニオイが辛かったです。


・最近は、女性専用車両には、臭くて近寄れません。普通の車両でも、臭い人が隣に来たら、すぐに移動しなくてはなりません。


・いまは飲食店で働いているのですが、スタッフにも柔軟剤臭い人がいて困っています。ひどいニオイがするお客様が来られると辛いです。

 

◆家族の反応
娘は、私と同じように感じているらしく、共感してくれています。
そのひどい柔軟剤臭がするお友達のことは、他の子もクサイと言っているようです。
息子2人も匂いに敏感で苦手ではあるのですが、学校と交渉するなど、親にはでて来てほしくないそうです。

 

◆友人・知人の反応
香料過敏症になったことは、なかなか言えずにいます。化学物質過敏症という病気について、北海道の大学教授が退官するときの講義があると伝えてみましたが、聞いてもらえませんでした。それ以来、友人には、何も伝えていません。

 

◆体調不良のために困っていること
はじめて行くところは、ドキドキします。
友人と集まるときなどは、柔軟剤の匂いが苦手なので気をつけてほしいとお願いすることもあります。


10年以上前から2泊3日のキャンプで集まっている大学時代の友人達から、今年は、柔軟剤か洗剤かの匂いがしてきて、頭が痛くなりました。毎年の集まりです。来年はどうしようか、みんなに伝えるべきか、悩んでいます。

 

◆お子さんについて
小学4年生の女の子です。普段は公園遊び。天気の悪い日は、友人宅で友達とで遊ぶことが多いです。柔軟剤臭の強い子と一緒に遊ぶと、外で遊んでいたのに、柔軟剤臭くなって帰ってきます。
先日その子の家の前を通ったら、両隣合わせて、3軒分くらいの道路が、柔軟剤臭くてびっくりしました。
その子が通った後には香りが残るので、通った道が分かると、こどもが話していました。
雨の日は匂いがよくわかるので、雨の日に学校に入ると、階段のところから、柔軟剤がニオイ始めるそうです。
校長先生や担任の先生にお話して、給食着は匂いのついていない新品を貸し出してもらっていますが、校長先生も担任の先生も、柔軟剤のニオイなどには無頓着だと感じます。



レンさん

北海道にお住まいの レン さん 2021年に化学物質過敏症を発症された、40代の女性の方です。

 

◆発症の直接的きっかけ(もしわかれば)
美容室でパーマをかけた翌日のことです。会社のドアを開けた瞬間、なんとも言えない臭い、身の危険を感じるほどの、妙な化学物質臭を感じました。

 

◆発症前の健康状態について
味覚と嗅覚は少し敏感、弱くて乾燥しやすい肌質だったというくらいで、
アレルギーもなく大きな病気もなく、健康でした。タバコは20年ほど吸っていましたが、化学物質過敏症を発症する前にやめていました。


振り返ってみると、
・発症1年前:勤務先が中華料理店を経営する会社の事務所で、各店舗から回収する書類の油臭さ「酸化したような臭い」に敏感になり具合が悪くなる事があった。
・発症の1ヶ月前にコロナワクチンの二回目接種をし、)・化粧品にかぶれて肌が荒れる
・自分のシャンプーの香りがきつく感じる
など、小さな異変はありましたが、そんなに気にしてはいませんでした。

 

◆症状について・脳に直接ダメージが来るのか、頭のなかにモヤがかかった様になり、耳がぼわんぼわんしてきます。
・顎や奥歯が痛くなる ・思考停止 ・肌(特に顔)がビリビリする などの症状があります。
公共交通機関は使えなくなりました。通院などの用事で外出すると2~3日は寝込みます。

◆職場の反応
私の話も聞いてくれたし、化学物質過敏症について色々調べたりもしてくれたし、
会社としてできる事はやってくれていました。
ただ、他の従業員に、柔軟剤を使わないように強制することはできないと言われました。
そこまでの理解と協力は得られなかったです。
そのせいか、症状はみるみる悪化していきました。本格的に具合が悪くなった二週間後には、食品添加物などにも反応するようになってしまいました。
しばらく時短勤務で様子をみた後、3ヶ月休職しましたが、回復の兆しがなかったため退職しました。
化学物質過敏症を発症して6ヶ月後のことです。

 

◆近隣から漂ってくる柔軟剤臭について
窓を閉めていても匂いは入ってくるし、マンションの廊下は常に柔軟剤臭が立ち込めていて辛いです。お風呂やキッチンの排水溝からは他の部屋の洗剤やシャンプーの臭いがあがってきます。
隣の家や、下の階から漂ってくるタバコ臭も辛いです。

 

◆防毒マスクについて
防毒マスクを買いました。まだ少し、ゴムの臭いが気になるので、長くは装着できません。防毒マスクをすると、化学物質臭を感じなくはなりますが、呼吸するのが辛く、息苦しく感じます。まだ、防毒マスクを装着して外出する勇気はありません。

 

◆ご家族の反応
結婚三年目、子どものいない夫婦2人の家庭です。主人は、発症してすぐ、私と一緒に、手持ちの服をほとんど捨ててくれました。実は、化学物質過敏症を発症するまで、私たちも柔軟剤を使っていました。
洋服についた柔軟剤のニオイは洗ってもとれなかったので、捨てるしかありませんでした。
会社の送迎もしてくれたし、具合の悪いときは家事もしてくれます。一人では買い物もできないので、外出するときは、いつも一緒です。(スーパーなどに入れない時は、私は車で待っています。

 

◆家計の不安
共働きしないと家計がなりたちません。主人の収入だけになると、貯金もできなくなります。これまでの貯金を崩して生活していかねばなりません。
食品添加物の反応もあるので、無添加食品や有機野菜など、食費にかかるお金が増えています。
今は退職前からの傷病手当金支給があるので何とかなっていますが、これが途切れたらどうすればいいのか不安でたまりません。

 

 

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