一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センター

推定患者数1000万人。化学物質過敏症と共生できる社会は、誰もが安心して暮らせる社会。

1割の人がクスリの副作用を経験!

 

  
1割の人が薬の副作用を経験!

f:id:detox-advisor:20181220155008j:plain

クスリには様々な副作用があります。高血圧になったり、腎臓や肝臓に炎症が引き起こされる場合もあります。

平成17年に厚生労働省が行った消費者アンケートでは、市販薬を服用した人のうち、10.8%の人が副作用を経験しています。

10人に1人とは、かなりの割合です。
この1割の中に、かなりの数の化学物質過敏症の「自覚なき患者」がいらっしゃても不思議ではありません。

f:id:detox-advisor:20181223133100j:plain

出典:厚生労働省 消費者アンケート

 

10人のうち9人には副作用がないわけですが、

・服薬直後ではなく、かなりの日数が経過した後に発現する副作用があるのではないか

・自覚症状はなくても、潜行性の副作用が蓄積されていく可能性があるのではないか

という疑問は残ります。

腎臓や肝臓に悪影響のあるクスリが大量消費されているのですから、腎臓や肝臓を患う人が増えている可能性もあります。

そこで、腎臓病の患者数について調べてみました。

 

性腎臓病(CKD)の患者数は1300万人以上! 

2011年時点で、慢性腎臓病(CKD)の患者は、成人人口の約13%、1,330万人にのぼります。透析を受けなくてはならない人の数も年々増え続けています。

f:id:detox-advisor:20181223140153j:plain出典:国立研究開発法人国立循環器病研究センター:慢性腎臓病(CKD)


慢性腎臓病CKD発症の背景因子として、糖尿病、高血圧などがあげられますが、

頭痛薬に「血圧をあげる」「腎臓に炎症を起こす」副作用があることはハッキリしています。

腎臓に炎症を起こし、血圧をあげる副作用がある頭痛薬が普及していることと、1300万人を超える人が腎臓病を患っているという現実の間に、果たして何の相関性もないと言い切れるものでしょうか。


み続けないほうがよいクスリ 

内科医の内山葉子先生は『この薬、飲み続けてはいけません!』のなかで、

・抗菌薬(抗生物質)

・胃酸抑制剤(胃腸薬)

・痛み止め(解熱鎮痛剤)

・高脂血症薬(コレステロールを下げる薬)


は、必要なときは使うべきであるが、長期服用しないことを推奨なさっています。
痛み止め(解熱鎮痛剤)とは、まさに頭痛薬。

やめる理由として「腎臓・肝臓に過負担をかける」ことを挙げられています。



・降圧剤(血圧を下げる薬) 

・向精神薬(抗うつ剤など)

については、飲み続けないほうがよいけれども、やめるときには注意が必要なため、患者の独断で服用中止せず、医師に相談して減薬・断薬するよう提案されています。

 

分で調べてみるところから

しかしながら、減薬・断薬の方法にくわしく、適切な対応をしてくれる医師は多くはありません。

ただ「減薬したい」「断薬したい」と訴えるだけでは、まともにとりあってもらえる確率は低いでしょう。


まずは服薬している薬の副作用を調べて、ご自身の体調不良にリンクするところがないかを確認したうえで、「体調不良は投薬が原因かもしれないので減薬・断薬したい」と相談してみることが賢明かと思われます。

市販薬については取扱説明書を読むこと、処方薬については薬剤師に相談することから始めてみましょう。