一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センター

推定患者数1000万人。化学物質過敏症と共生できる社会は、誰もが安心して暮らせる社会。

化学物質と病気と不妊と

化学物質とは

化学物質は、科学的には、元素や元素が結びついたものを、化学物質と呼びます。ですから、自然のものも、人間が作ったものも、全てが化学物質です。

毎日、食べている塩はナトリウムと塩素からできた化学物質です。水も化学物質です。サトウキビなどから取れる砂糖は、このような複雑な形をした化学物質です。

独立行政法人製品評価技術基盤機構

 

 

出典:ケムステニュース 2015.7.10

 

画像:環境省 私たちの暮らしと化学物質

 

 

化学物質による環境汚染

資源開発と精製、輸送、加工製造、使用、埋立て廃棄、焼却処理、再加工、農薬や化学肥料の過剰使用、さらには製品の不適切廃棄などを通して、空気・土・水の汚染が進んでいます。

 

 

環境省発表データより

以下、日本国内で、製品の加工製造を通して排出された有害物質の、調査データです。企業が申告した数値がベースになっています。

 

 

移動体

移動体とは、自動車、バイク、船舶、航空機など「交通手段」を意味します。

出典:環境省 PRTRデータを読み解くための市民ガイドブック ~ 化学物質による環境リスクを減らすために 2020年(令和2年)

 

 

GHS: 化学物質の危険有害性「表示方法」の世界統一基準

GHSは化学品の危険有害性を世界的に統一された一定の基準に従って分類し、 絵表示等を用いて分かりやすく表示し、その結果をラベルやSDS(Safety Data Sheet:安全データシート)に反映させ、 災害防止及び人の健康や環境の保護に役立てようとするものです。

厚生労働省

 

 

 

 

 

 

 

 

 

トルエン
大気中への排出量がもっとも多い物質(企業活動と道路交通)

 

 

PFOA(ペルフルオロオクタン酸)
沖縄県内の水道水中の濃度が高いとして問題視されている有機フッ素化合物

 

 

 

 

難病とは

2015年施行の「難病の患者に対する医療等に関する法律(難病法)」では、以下の4つの要素を全て満たす疾患を難病であると定義しています。

 

①発病の機構(原因)が明らかでない
⓶治療方法が確立していない
③希少な疾患である(がん、精神疾患、感染症、アレルギー疾患等、個別の施策体系が確立している疾患は含まれない)
④長期の療養を必要とする

 

 

難病とは

難病は治療方法が確立しておらず、長期の療養を必要とすることで大きな経済的負担を強います。

 

指定難病とは

国が「難病の患者に対する医療等に関する法律」に定められる基準に基づいて医療費助成制度の対象としている難病を「指定難病」と呼びます。

①患者数が本邦において一定の人数(人口の0.1%程度)に達しないこと
⓶客観的な診断基準(又はそれに準ずるもの)が確立していること

(2022年時点で指定難病は338種類)

厚生労働省 指定難病の定義 平成28年5月

 

 

指定難病を発症し、医療補助を受けている人は

40年間で90倍に

 

 

体外受精児、14人に1人


2019年に体外受精で生まれた子どもは過去最多の6万598人だったことが、日本産科婦人科学会のまとめでわかった。18年より3619人増加。厚生労働省の統計では19年の総出生数は86万5239人で、14・3人に1人が体外受精で生まれたことになる。

体外受精は1回あたり平均50万円と、患者の負担が課題だ。体外受精や顕微授精などを対象に、公費から上限30万円の助成金を出す制度があるが、政府は2022年度から体外受精などの不妊治療に対し、公的医療保険の適用をめざしている。

朝日新聞デジタル 2021.9.17

 

 

出典:ケムステニュース 2015.7.10

 

抽象的な画像

参考記事:都市部の大気汚染 排ガスと香料製品が原因だった