一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センター

推定患者数1000万人。化学物質過敏症と共生できる社会は、誰もが安心して暮らせる社会。

化学物質過敏症 発症年齢と発症時期 ツイッターアンケート

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2019年11月10日から17日にかけて、化学物質過敏症を発症した年齢と時期についてツイッター上でアンケートを呼びかけました。

アンケートにご協力くださった皆様、ありがとうございます。

本稿では、アンケート結果を踏まえつつ、化学物質過敏症をとりまく環境について考察いたしました。

 


学物質過敏症 発症年齢

アンケート時期 2019年11月10-17日
回答数232


20歳以下  17% 
20代    11% 
30代    27%
40代以上  45%

 


学物質過敏症 発症時期

アンケート時期 2019年11月10-17日
回答数 244票


1年以内     19%
1~5年前     44%
5~10年前     15%
10年以上前    22%

 

 

察 2015年時点での推定患者数 

2015年に行われた、医学者による調査では、化学物質過敏症は、成人の7.5%と見積もられていました。

2010年に新潟県上越市で行われた、市内の全小中学生を対象とする調査では、平均して12.5%の児童に、化学物質過敏症の症状がみられるという結果になっています。

以上の情報をもとに単純計算すると、

2015年総人口      127,640,000人
0-19歳人口            23,499,000人 × 0.125 = 293万人
20歳以上人口      104,141,000人 × 0.075 = 780万人

293万人 + 780万人 = 1073万人 となります。


察① この10年間に起きた特筆すべきこと 

ツイッター上の、分母が244人のアンケートによると、5年以内(2014年11月以降)の発症者が63%、10年以内(2009年11月以降)の発症者が78%となっています。

化学物質過敏症の発症機序は明らかになっていませんが、一般に、免疫力を下げるといわれる事象については、わきまえておいたほうがよいかと思います。

この10年の間に起きた、「免疫力を下げると言われている」特筆すべき事象は、下記の通りです。 

 

 

 


①レベル7の原発事故による放射能汚染

2011年3月に発生した大地震と、それに続く原発事故によって、広い範囲が放射能に汚染されてしまいました。

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出典:国立環境研究所

 

たえず被ばくすると、病気にかかりやすくなるというのは、世界共通の認識です。


人間にはDNAの損傷を修復するシステムが本来備わっているが、放射線を絶えず浴びるとこの修復システムが追いつけなくなる。それがこうした病気の原因となる。

スーザン・ボース氏(swissinfo 取材記事より)

 

www.swissinfo.ch

 

  

②薬品摂取量の増加 

病院にかかる人が増え、薬品摂取量が増えています。不必要な抗生物質が処方されてきた歴史があり、耐性菌の増加が問題になっています。 

 

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出典:厚生労働省

 

www.nhk.or.jp

 

 

www.mhlw.go.jp

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③布用除菌スプレーの市場拡大

布用除菌スプレーが販売されたのは1998年。商品名が除菌スプレーの代名詞となるなど、わずか10年で100億円の売り上げを誇るまでに成長しました。

その一方で、除菌のしすぎによって、免疫力が機能しなくなる可能性も指摘されています。

news.livedoor.com

 

 

 

④高残香性の柔軟剤ブーム

 2009年頃から、高残香性の柔軟剤が売り上げを伸ばし始めました。

 

引用:高残香性柔軟剤 | 時事用語事典 | 情報・知識&オピニオン imidas - イミダス

 

 

⑤遺伝子組み換え食品の消費拡大

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画像引用:バイテク情報普及会

 

厚生労働省は「遺伝子組み換え食品は安全」としていますが、アメリカでは「遺伝子組み換え食品の安全性は証明されていない」という認識が広まりつつあります。

NPO法人「The Non-GMO Project」 が「遺伝子組み換えでない」ことを証明する認証制度を作り、下記のようなラベルによる、消費者にわかりやすい情報提供をしています。


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⑥インフルエンザワクチン接種者が増加

インフルエンザワクチンを接種する人が増えたにもかかわらず、罹患者数は増えてきていることが、地方衛生研究所ネットワークの発表資料から読み取れます。

インフルエンザワクチンは免疫力を下げる、という意見もあります 。

 

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出典:厚生労働省

 

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出典:地方衛生研究所ネットワーク

 

 

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出典:地方衛生研究所ネットワーク

 

 biz-journal.jp

 

 ⑦人工甘味料の普及

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10年くらい前から、糖分やカロリーをおさえた商品が人気を博しています。糖質ゼロ・オフ食品の市場規模は、2014年から2017年にかけて倍以上になっています。糖分やカロリーを抑えるために使われるのは、人工甘味料です。

人工甘味料の甘さには中毒性があり、肥満や糖尿病にかかりやすくなります。

人工甘味料には、肥満を悪化させたり、鬱や不眠などの精神疾患を引き起こす恐れがあるほか、腎機能が低下したり、脳卒中や心筋梗塞などの血管系疾患の発症リスクを高める作用があるそうです。

www.ryutsuu.biz

 

 

察② 化学物質過敏症、ここ5年で2000万人に?

化学物質過敏症を診断できる病院は、10年程前までは、数日内に受診予約できていました。それが、最近では半年待ちになっています。

ツイッターアンケートによると、化学物質過敏症の約8割が10年以内(2009年以降)の発症者です。5年以内(2014年以降)の発症者は、全体の6割以上に及びます。

2015年時点での推定患者数が1073万人だったとすれば、推定患者数が2000万人になっていてもおかしくないことになります。

国を挙げて検証し、早急な対策をすべき事案ではないかと思われます。