私たちのおなかの中では、腸内細菌の働きによって、生命維持に必要なビタミン・ミネラル・アミノ酸・酵素・神経伝達物質・免疫刺激物質が作られています。
神経伝達物質とは
神経伝達物質とは、標的細胞に興奮または抑制の応答反応を起させる、低分子の化学物質です。
アセチルコリン、アドレナリン、ドーパミン、セロトニンなどのアミン類、グルタミン酸、グリシン、γ-アミノ酪酸などのアミノ酸類、エンケファリン、エンドルフィンといったペプチド類などが知られています。
必要なときに、必要なだけの神経伝達物質が分泌されないと、心身には様々な不調が現れはじめます。
例えば、「幸せホルモン」として有名なセロトニンが不足すると、不安・うつ・記憶障害などを発症しやすくなるほか、消化不良となり、ケガの治りも遅くなり、運動能力の低下・パーキンソン病・尿失禁などを発症しやすくなります。
化学物質過敏症と神経伝達物質
『科学的根拠に基づくシックハウス症候群に関する相談マニュアル(改訂新版)』(以下「ガイドブック」)の53ページには、
・化学物質過敏症を訴える患者では、精神神経疾患の合併率が(42~100%)と高い
・化学物質過敏症が、脳内神経伝達物質の分泌量の異常によって発現する可能性がある
ことが記載されています。
化学物質過敏症患者にみられる精神神経疾患の多くは、不安障害、気分障害、身体表現性障害だといわれています。
心身医学の専門家は、化学物質過敏症の発症には、環境要因、特に心理社会的ストレスが関与していると考えているようです。
腸内細菌と神経伝達物質
近年の研究によって、人間の腸内細菌のほとんどが「神経伝達物質」を作り出していることが判明してきています。
Scientists identified two bacteria from gut microbiota linked to mental health
腸内細菌は、心理社会的ストレスや、環境汚染物質によって、ダメージを受けます。
上述のとおり、ほぼ100%の「腸内細菌」が「神経伝達物質」を産生しているわけですから、腸内細菌がダメージを受けることによって、「神経伝達物質」の分泌量が減少してしまう可能性は大いにあります。
神経伝達物質の不足を補うには
ほぼ100%の「腸内細菌」が「神経伝達物質」を産生しているわけですから、「神経伝達物質」の不足を補うには、「腸内細菌」の状態を元気にしてあげることがポイントになると思われます。
【腸内細菌を元気にする方法】
・腸内細菌を補給すること
・腸内細菌にダメージを与えない食事を摂ること
・環境汚染物質を避けること
・医薬品の過剰摂取を避けること
・ビタミン剤など栄養剤を摂らないこと
・心理社会的ストレスを減らすこと
・適度な運動をすること
ヒトは体内では腸内細菌を作り出せないので、日々補給していかねばなりません。
また、腸内細菌は生き物なので、住みやすい場所と食事が必要になります。日々の食事は、私たちにとっても、腸内細菌にとっても、生きていくためにも必要なエネルギー源です。
腸内細菌の一つ一つは決して強くはありません。
・抗生物質・医薬品・栄養剤・食品添加物・遺伝子組み換え食品・化学物質などは、腸内細菌にダメージを与えます。
こうした物質を、できるだけ体内に取り込まないようにすることが、腸内細菌の数と種類を減らさないコツになります。
適度な運動は、腸内環境を改善する方向に作用します。
十分な睡眠と休養を取ること、精神的ストレスを減らすように心がけることも必要です。
腸内細菌をイジメ続けると
腸内細菌を補給せず、「腸内細菌いじめ」を続けていくと、腸内細菌の数と種類が減り、健康を維持しにくくなっていきます。
腸内細菌の数と種類が一定以下まで少なくなると、生命維持に必要な体内物質を作れなくなります。
腸内細菌のベストコンディション
日々腸内細菌を補給し、バランスの良い食事をとり、適度に運動し、腸内細菌をいたわるようなライフスタイルが徹底されていると、腸内細菌の数と種類が多くなり、バランスがとれているため、宿主は、心身ともに健康でいられます。
腸内細菌を補給するには
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