一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センター

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腸内細菌のモトは土壌細菌 佐々木淳氏インタビュー④

左:バイオスフィア研究所・所長 佐々木淳氏
右:インタビュアー 一社)化学物質過敏症・対策情報センター 代表理事 上岡みやえ

 


の連携プレー

現在の地球環境や土を作ってくれたのが細菌であり、細菌こそが生命のルーツなのだから、人間の共生菌、腸内細菌も、土由来であると考えるのが自然ということですね。

 

そういうことです。

土のなかの微生物が、(死骸となった)動物と植物を分解していってミネラルを作っているわけですが、我々人間も、動物や植物を食べているのですから、土壌細菌と腸内細菌の基本構造は同じと考えるべきです。

土壌菌は、タンパク質分解菌、セルロース分解菌、油脂分解菌、でんぷん分解菌の4つにわけられるんですが、この4種類がそろっていれば、動物も植物も分解することができます。

土壌学者は、菌を「分解菌」としかとらえていません。例えばウェルシュ菌がお肉を分解するとか言われてますけど、実際には、ひとつの菌だけでお肉をミネラルに変換することはできません。

ある菌が何かを分解して、別の菌がその分解物を分解して、また別の菌がそれを分解して、という連携プレーがあってはじめて、お肉からミネラルが作り出されます。植物は、このミネラルを養分として成長します。

僕は、お肉をミネラルにまで分解していく菌たちを全体として「タンパク質分解菌群」と呼んでいます。

たくさんの分解菌がいることで、植物や動物の死骸が土に還るわけです。

この循環をになっているのが、まだ99%以上が解明されていない「菌」なんです。

 

と菌と腸内細菌の関係


菌が生態系を作っていて、色々な物質を分解してくれているんですね。土と菌と腸内細菌の関係について教えていただけますか?


お母さんのおなかの中は「無菌状態」と言われています。赤ちゃんは無菌状態で生まれてくるわけです。

ところが、我々のおなかの中には、腸内細菌が500兆個いるとか1000兆個いるとか、まあ本当のところは分かっていないんですけど、もうとにかく沢山の菌がいるわけです。

ですから、腸内細菌は、どこからかやって来てるはずなんですが、細菌の研究家に聞くと「わからない」っていう答えがかえってくるんです。

菌の世界も、腸内細菌の世界も、99%が未解明なのですから、わからないほうが当然です。ところが、最近では、「腸内細菌は産道で受け取る」という珍説が出てくる始末です。

この説が正しいとするならば、産道で受け取ったら最後、腸内細菌は死ぬまでそのままということになります。双子の赤ちゃんの腸内細菌叢は同じ、ということになります。

ところが、双子の赤ちゃんの、腸内細菌の「叢(=相)(=中身)」は、それぞれ違うんです。腸内細菌叢っていうのは、家族全員バラバラなんです。

だから、腸内細菌を産道で受け取る説では、双子の赤ちゃんの腸内細菌叢が違うことを説明できないんです。

「菌」は胃を通過できないっていう通説に基づいて、産道説が正しいって言うセンセイがいる一方で、口の中の歯周病菌が、腸で悪さするという説を唱えるセンセイもいるんです。

あれ、やっぱり「菌」て「胃」を通過できるんじゃない?

なーんか辻褄が合わない(笑) 

人間は、(人間が誕生したとされる)エチオピアから出ていって、地球上の色んなところに散らばっていったわけですよね。

そこで「海」に行き着いた人間は、とにかく「海」のものを食べるしかありません。ワカメとか、魚とか。

そうすると、それを分解する菌がないと生きていけないわけですよ。でないと、おなか壊して死んでしまいますから。

つまり、新しいところに行って、新しいものを食べて、それでも生きてこれたんだから、共生菌も、どんどん補給されていってるんじゃないの?って話になるわけです。

日本人の腸には、海藻を分解する菌があると言われます。外国人の腸にはないとかね。もしも、産道で腸内細菌受け取って終わりだったら、外国人は一生、ワカメを食べられませんよね。

ところが、日本在住30年のアメリカ人は、毎日ワカメ入りの味噌汁食ったりしてて、ちゃんと消化できてるわけですよ。つまり、海藻分解菌を、腸のなかに持ってるってことです。

 

腸内細菌は、補給され続けているってことなんですね。

そういうことです。赤ちゃんは、大昔は、土の上に生まれていました。

赤ちゃんは、自分の指を舐めるでしょ? 大昔は、指は泥だらけになっていたはずです。

何で泥だらけの指を舐めるのか?おなかに土壌細菌を入れておかないと、生きていけないからです。

 

野生動物も、エサと一緒に「土」を食べていますよね。牛は、草を洗って食べたりはしませんから、草と一緒に「土」を食べてます。 肉食動物も、獲物と一緒に土埃や土を食べてますよね。

 

そこ、すごく重要なポイントです。

実は、腸内細菌のモトは土壌細菌なので、「土」を補給しないとならないんです。

ところが人間様だけは、食べ物をキレイに洗って、火にくべて、キレイなお皿の上にのっけて食べるでしょ?

だから、動物のなかで、土壌細菌を補給するのが最も下手くそなのは人間なんです。
だから皆おかしくなっちゃう。

 

 

野生動物に「糖尿病」なんて聞かないですけど、最近はペットの「糖尿病」が増えているそうですね。

 

ジャングルというのは、色んな木が生えてて、色んな草が生えてて、色んな虫がいて、色んな動物がいて、それが全部分解されるわけだから、色んな菌がいるわけですよ

だから、ジャングルに暮らす動物は、色んな菌を補給できるわけです。

ところが人間様は、木を排除して、草を排除して、虫を排除して、動物を排除しますから、都会は菌のバランスが崩れた場所になっています。おまけに、菌がついていないものを食べています。

 

熱心に除菌・殺菌もやってますしね。


だから人間の生活環境は非常に良くないんです。

 

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