左:バイオスフィア研究所・所長 佐々木淳氏
右:インタビュアー 一社)化学物質過敏症・対策情報センター 代表理事 上岡みやえ
腸内細菌研究のトップランナー、バイオスフィア研究所・所長 佐々木淳さんにインタビューさせていただきました!
腸内細菌研究を始めたきっかけは?
今から20年程前、ある酪農家から、牛舎で育てる牛は「痔」になりやすいけど、牛の「痔」を治してしまうエサがあると聞きまして。
そのときのボクは、30年来の「痔」に悩まされていて、トイレのときは出血多量で死んでしまうかもと恐怖していました。そこで、そのエサを分けてもらって食べてみることにしたんです。すると、3日で出血が止まって、1か月後には痛くもかゆくもなくなりました。
ウンチも臭わなくなりました。今まで、ウンチが腐っていたから「痔」になっていたことに思い至りました。
「痔」を再発させたくはない、ウンチを腐らせたくない、だけどウシのエサを食べ続けるのは大変ですから、これを改良していこうと思いました。
改良していくときに着目したのが、エサに含まれる「細菌」です。以上が、腸内細菌研究に取り組むことになったきっかけです。
どんな研究をなさってきたんですか?
実験につぐ実験です。野菜を作ったり、養殖したり、土壌改良をしたりと、「細菌」がどのような変化を起こすのかについて、実証実験に取り組んできました。
①野菜を育てる ~ 微生物の多い土で育てた野菜は元気でおいしい!
良質の土ほど、細菌などの微生物が豊富に存在します。そこで、微生物を増やすタイプの土壌改良剤を開発し、実際に畑にまいてもらいました。
細菌をまぜた土で育てた白菜は、農薬と化学肥料を使って育てた白菜よりも、根っこ力強くて、味もいいんです。
②エスカルゴの養殖 ~ 世界的な成果をあげてしまった!
たまたまテレビで、エスカルゴを育てるのは難しいという話をやってまして。世界ではじめて養殖に成功した工場では、エサの開発や設備投資に数千万かかったそうなんです。
そこで、養殖困難というエスカルゴを、細菌が豊富な土で育てたらどうなるか、実験してみることにしました。
スーパーで1000円のプラスチックケースを買ってきて、そのへんの土を入れて、土壌菌をふりかけます。こうすることで、そのへんの土が、大自然の土になるからです。
そこに、買ってきたエスカルゴ(ブルゴーニュ種)を10匹ほど入れて、何食べるかなんて知らないから、白菜やキャベツを与えて、またそこに土壌改良剤ふりかけて様子を見ていたら、白いイクラみたいな卵がビッシリと産みつけられて、1000円のプラスチックケースの中で、エスカルゴが大繁殖しちゃいました。
エスカルゴが増えすぎて、収集つかなくなってやめちゃいましたけど(笑)、細菌類が豊かなエサを食べれば、養殖困難といわれるエスカルゴでさえ、元気に育って大繁殖することがわかりました。
※エスカルゴの養殖はとても難しいそうです。世界で初めてエスカルゴ・ブルゴーニュ種の養殖に成功したのは「三重エスカルゴ開発研究所」です。
③鯛の養殖 ~ 養殖鯛が天然モノに!
鯛の養殖場で「比較実験」も行いました。
養殖場で育てた鯛は通常、オデコが平らでウロコが黒ずんでいます。ところが、細菌類をまぜたエサを食べさせた鯛は、まるで天然鯛のようにオデコがふくらみ、ウロコがキレイで、青い斑点がハッキリ見えるんです。
養殖業者さんは「天然鯛が<養殖>できちゃった」と驚いてました。
あとでさばいてみたら、土壌菌まぜたエサを食べさせたほうは、内臓もプリップリでしたね。
④土壌改良 ~ 津波による塩害克服
東日本大震災によって津波被害を受けた農地はヘドロに覆われ、塩害によって作物栽培が難しい状態になっていました。
ヘドロをはがし、塩害を受けている畑に土壌菌をまいて耕すと、塩に弱い大根が芽を出し、元気に成長していきました。
同じようにして、稲もうまく実り、2011年秋には収穫することができました。
後記:土壌菌を撒いた土では、放射性物質の量も減っていました。データを大学研究室に持ち込んで解明してほしいと頼んだところ「手に余る」と断られてしまったそうです。
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