一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センター

推定患者数1000万人。化学物質過敏症と共生できる社会は、誰もが安心して暮らせる社会。

新型コロナウイルス 感染と重症化を防止するために

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型コロナウイルス 感染防止方法

◆基本対策◆

以下3条件のある場を避ける。

1.密閉空間(換気の悪い密閉空間である)

2.密集場所(多くの人が密集している)

3.密接場面(互いに手を伸ばしたら届く距離での会話や共同行為が行われる)


◆家庭内での心得◆

1.部屋を分けて過ごす
2.感染が疑われる家族の世話は、できるだけ限られた人が行う
3.マスクをつける
・使用したマスクは他の部屋に持ち出さない
・マスクの表面には触れない
・マスクを外す際にはゴムやひもをつまんで外す
・マスクを外した後は必ず石鹸で手を洗う
・マスクが汚れたときは、新しい清潔な乾燥マスクと交換する
・マスクがないときなどに咳やくしゃみをする際は、ティッシュ等で口と鼻を覆う
4.こまめに手を洗う
・こまめに石鹸で手を洗う
・アルコール消毒をする
・洗っていない手で目や鼻、口などを触らない
5.換気する
・風の流れができるよう、2方向の窓を、1回、数分間程度、全開にする
・毎時2回以上換気する  
6.手で触れる共有部分を消毒する
7.汚れたリネン、衣服を洗濯する
8.ゴミは密閉して捨てる

 

【参考資料】
新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)|厚生労働省


◆石けんで洗う◆

コロナ防止には石けんが有効です。

帰宅直後に石けんで手洗いすること、帰宅直後にお風呂にはいって、石けんで洗うことが、コロナ防止には効果的です。

◆手指のアルコール消毒◆

コロナ対策として手指を消毒するには、濃度70%以上の消毒用アルコールが有効です。

ウイルスと菌はベツモノなので、単に「除菌効果」をうたう商品、アルコール濃度が70%に満たない商品は、コロナ対策効果は期待できません。

◆モノの表面を除菌剤で拭きとる◆

「モノの表面」は、0.05%濃度の除菌剤を含ませた布で拭きとることが有効だといわれています。

0.05%濃度の除菌剤は、500mlの水道水と塩素系漂白剤を5ml(ペットボトルのキャップ1杯分)を混ぜ合わせて作ります。

 

◆薬剤耐性菌への備え◆

ウイルスと菌を混同し、 コロナ対策のために滅ウイルス効果が不明な「除菌剤」を常用すると耐性菌を増やすことになってしまいます。

2020年4月16日 6時発表情報にて、新型コロナウイルスの国内感染者8722人 死者178人(クルーズ船除く)です。

薬剤耐性菌による国内死者数は8000人、薬剤耐性菌による死者数は、2050年に世界で1000万人になると予想されています(WHO報告)。

大量の除菌剤を使い続けると、コロナ禍の比ではない死者を生み出す恐れがあります。


イルス性肺炎の特徴

新型コロナウイルスのほか、インフルエンザウイルスや、RSウイルス、麻疹ウイルスなどによるウイルス性肺炎は、肺胞壁やその周辺の「間質」に炎症を起こします

間質で起きた炎症が悪化すると、肺胞の組織が線維化して硬くなっていきます。このように間質で炎症が起きる肺炎を「間質性肺炎」といいます。

肺という臓器をコップにたとえると、コップの中で起こる病気が肺炎で、コップ自身が侵される病気が「間質性肺炎」です。間質性肺炎の方がより広い範囲で病気が起こり、息切れなどの症状が強くなります。コップの中を洗えば済む肺炎に比べ、コップ自身の修繕が必要な間質性肺炎は、一般的に難治性です。

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          画像出典:社会福祉法人恩賜財団済生会

 

 

イルス感染によって死亡リスクが高くなる人

吸い込んだときに肺の奥まで達しやすく、気管支・細気管支・肺胞領域まで広く炎症を起こしやすいのは、PM2.5など粒径サイズの小さな微粒子です。

新型コロナウイルス含むウイルス感染時に死亡リスクが高くなるのは、日ごろから、肺に負担のかかるPM2.5を吸い込んでいる人です。

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     出典:気になるPM2.5どう防ぐ 微小粒子、肺の奥で炎症


タバコの煙、排ガス、カビ、硫酸塩や硝酸塩などの塩類、塗料などの揮発物に含まれる有機化合物など、粒径2.5μm以下の微粒子はすべてPM2.5です。

PM2.5問題で、注目すべきは「マイクロカプセル技術」によって製造されている商品群です。

マイクロカプセル技術とは、「マイクロカプセル」といわれる微小なプラスチック容器の中に香料や薬品などの化学物質を閉じ込め、容器が摩擦や劣化によって壊れるときに、中身を放出させる技術です。

マイクロカプセル技術は、農薬、香料、洗剤・柔軟剤、医薬品、化粧品、繊維、塗料など、生活用品のほとんどに使われるようになってきています。

マイクロカプセルは、容器も中身もPM2.5より小さいので、これを吸い込むと、肺に炎症を起こすリスクが高くなります。

香りが長時間続くタイプの柔軟剤、化粧品、整髪料、持続効果の長い殺虫剤や除草剤などを使うことによって、咳➢喘息➢間質性肺炎・肺疾患➢肺がんになるリスクが高くなっていきます。

 

症化を避けるために

新型コロナウイルスはもちろん、ウイルス性の感染症にかかったときの重症化を避けるには、日ごろから肺をいたわる生活を送ることが大切です。

・タバコを吸わない
・合成香料が配合された商品は使わない
・特に「香り」「効果」が長く続くことをうたう商品は避ける
・室内をカビさせないように気を配る
・ホコリを吸い込まないよう心がける
・ホコリを舞い上がらせない掃除を心がける
・付加価値をつけた繊維製品を避ける