一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センター

推定患者数1000万人。化学物質過敏症と共生できる社会は、誰もが安心して暮らせる社会。

【ラジオ:明るい未来にチェンジ】陳情ブームを起こそう!!!

にこにこ陳情『明るい未来にチェンジ』  2021/10/30www.youtube.com

 

 

沖縄県は北谷町(ちゃたんちょう)という風光明媚な町で、「地域でワクワクする会」を立ち上げて活動している ゆみさん(Y)&ギボンヌ(G)さんに 陳情書提出のお話を伺いました!

 

選挙は数年に一度しかありませんが、陳情書はいつでも提出できます。

 

生活上の「こうしてほしい」「ああしてほしい」は、「請願」「陳情」という制度を利用することで初めて、政治・行政に届きます。

 

沖縄県では、子どもたちへの新型コロナワクチン接種を不安に思うママたちの間で、陳情ブームが起きて、全市町村へ陳情書が提出されました。

 

陳情というコトバ、なんかビビる 行政っぽい ハードル高い という印象を受けますが、やってみると簡単です。

 

これまで「陳情」という言葉を聞いたこともなかった、キレイでオシャレな女性たちが始めています。我が町をよくしていくための、ニコニコ陳情🎵

 

 

 

 

情は私たちの権利


Y)請願や陳情は、私たちの権利だから、使っていかないと、無くなってしまう。この権利、誰も使ってない。だったらいらなくない? 気づいたら、権利無くなってた、になるのが怖い。

 

ですよね。権利、使わないともったいない!

 

Y)陳情や請願をする住民が多いと、議員も勉強せざるをえなくなるから、それによって、地域も社会も良くなっていくと思います。

 


情 意外に簡単

 

G)「地域でワクワクする会」を立ち上げてから、町議さんに「私たちは地域をこんなふうにしていきたい」と伝え続けていて、話し合ったり、一緒にお茶飲んだりしていたので、今回ワクチンに関する陳情についても相談に乗ってもらいやすかったです。

 

住民の相談に親身になってくれるのは市町村の議員さんですよね。とりあえず電話してみると、つながってくれることが多いです。

 

Y)ワクチン接種に関する陳情書は、は6月と9月の2回、提出しました。

 

6月に否決されたのに、9月にまた提出するとは、めげないところがすごいですね

 

YG)落ち込まない(笑顔)×2  めげない(笑顔)×2

陳情2回目には、なんかコツをつかんできたって感じました(笑顔)

 

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画像:FM那覇 明るい未来にチェンジ 2021年10月30日放送回

 


じめての陳情書 反省点

Y)6月、はじめて陳情書を書いたときは、あれもこれもと、詰め込み過ぎてしまいました。

議員さんも、どこに的を絞ればいいのか、困ってました。

陳情書を提出すると「参考人招致」されて、直接話を聞いてくれるんだけど、要望と資料が多すぎて、何をどう質問すればいいのか分からない感じだった(苦笑)

 

G)ワクチンの件では、北谷町の権限を超える要望が多かったので、そもそも町レベルでは対応不可能な要望をしていました。

 

 

情書 再提出

Y)はじめての陳情書の反省点を踏まえて、2回目の陳情書では、北谷町でできることを、具体的に提案しました。

個人名で出すより団体名で出すほうが効果が高いそうです。

子どもへのワクチン接種を危惧するママエンジェルスとつながって、一緒に活動していきました。

否決されましたけど(笑顔)

否決されたけどメゲてはいません。仲間が増えてよかったと思います。(笑顔)

 


に落ちなかったこと2つ

Y)私たちの陳情内容は

・泉大津市の南出市長のコラムと同様のコラムを出してほしい

・「ワクチンは任意です」という「垂れ幕」を出してほしい

というものでした。

 

Y)今回の陳情に際して腑に落ちなかったのは

① 否決理由を教えてもらえなかった
② 北谷町として全世代へのワクチン接種率70%を目指している

の2点です。

 

決理由を知る意味

 

~フィンランド・ヘルシンキの市政について~

ヘルシンキ市民は、市への要望を、スマホなどを通じて、オンライン提出できるんです。
要望に対応してもらえるかどうかも、オンラインで回答されます。

回答には、担当した市職員の氏名が明記されており、要望への対応が可能か不可能かと、可否の理由が明らかにされます。

 

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fc Kamioka が参加した 2019年Global Forum 台湾大会 にて、ヘルシンキ市職員に直接見せてもらったスマホ画像です☝

 

YG)すごいですよね~ それそれそれそれそれ(笑顔)

 

逆に、否決理由を知りたいという、ゆみさんの視点、すごいです。

否決理由って大切で、理由を教えてもらえることで、市民が疑心暗鬼に陥りにくくなります。

市民としても、100%要望が通るとは思っていないけれど、お願いを聞いてもらえなかったときに、否決理由を知ることで、次策を考えられるようになります。

 

それに、市では国政レベルの話は対応できないことを市民が学べば、次からは、無理なお願いはしなくなります。そういうことが、お互いが成長するために必要ですよね。

 

Y)まさにまさにまさに。

だから、北谷町には、陳情の否決理由を教えてほしかった。

次はこれができるって、考えられる。

 

 

世代へのワクチン接種率70%を目指す

Y)子どもたちへの接種さえ、70%目標が設定されていることに、恐怖を覚えました。

そもそもワクチン接種は任意なのに、目標接種率があること自体がおかしいですよね。

 

もし目標を定めたら、私たちの陳情は接種率を下げる方向に作用するから消極的になって、目標達成できそうなことは優先させるようになります。

 

そういうところ、腑に落ちなかったです。

 


そういう「腑に落ちない」という話を広めていくことが、これから生きやすい世の中を作っていくことになると思います。

 

これからも、ニコニコ・ワクワクしながら活動を進めていってくださいね。

 

 

Ending

本日のテーマは「陳情ブームをおこそう」でした。

陳情が活発な国や地域ほど、住民フレンドリーな政策、健康や環境を守るための政策が、作られやすくなります。

例えばタバコ。

日本では、1970年代の終わり頃から嫌煙運動が強まり、「歩きたばこ禁止条例」などを制定する地方自治体が増えていきました。

先進的な条例をつくる地方自治体が増えていくと、国をあげての法整備が進み始めます。

2003年、「健康増進法」にて「受動喫煙防止」の努力義務が規定されました。その後、2019年には、学校・病院では、屋内全面禁煙となり、2020年には、飲食店・職場等も、原則屋内禁煙が義務づけられました。

こうした法整備を後押しするのは、市民ひとりひとりです。

地方自治体や議員に陳情する市民が多いほど、地方条例が制定されやすくなり、その結果、国をあげての政策が作られていきます。

まっとうな陳情をする人が増えることが、「明るい未来にチェンジ」する底力になるのです。

リスナーの皆さん、ご視聴、ありがとうございました! また来週! 

 

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