一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センター

推定患者数1000万人。化学物質過敏症と共生できる社会は、誰もが安心して暮らせる社会。

2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧

なぜ? 存在しないかのように扱われる代替PFAS

1. 有機フッ素化合物(PFAS)とは 有機フッ素化合物(PFAS)とは、炭素とフッ素が強く結びついた構造をもつ化学物質のファミリーの総称です。現在その種類は約12,000にのぼり、今も増え続けています。PFASは「水や油をはじく」「熱や薬品に強い」という特徴…

薬と腸内細菌の相互作用

以下、腸内細菌と薬の相互作用についてまとめた Interaction between drugs and the gut microbiome という論文を、わかりやすい言葉に置き換えた要約版です 翻訳文責:一社)化学物質過敏症・対策情報センター代表理事 上岡みやえ 1) 腸内細菌と薬の双方向…

日米欧の水道水事情を徹底比較 その2

本記事では、水道水に塩素消毒が導入された歴史的背景とその理由を振り返りつつ、水道水が、塩素消毒では解決できない「化学汚染」に脅かされつつある実態を探ってみました。 なぜ水道水を塩素消毒するようになったのか ―その始まりと、今も続く安全神話― 私…

毒か薬かは「量」で決まる ──パラケルススの格言をどう受けとめるべきか?

毒か薬かは「量」で決まる──パラケルススの格言をどう受けとめるべきか? 16世紀の医師パラケルススは、こんな言葉を残しました。 「すべての物質は毒である。毒でないものはなく、量が毒か薬かを決める。」 この考え方は、現代の毒性学の基本にもなっていま…