2021年2月、沖縄県議会にて、翁長雄治県議が、化学物質過敏症について代表質問してくださいました!
令和3年第1回 沖縄県議会(定例会)会議録
議事日程 第4号
令和3年2月26日(金曜日)
○翁長 雄治君
改めまして、ハイサイ。
てぃーだネットの翁長雄治です。県議会初めての代表質問をこなしていきたいと思います。
(中略)
(4) 教育現場における化学物質過敏症について伺います。
そもそも、化学物質過敏症というものを皆様は御存じでしょうか。国内に重症者、軽症者合わせると1000万人の方が罹患しているとも言われております。
これ人口比で言うと約8%程度の人口になります。名前のとおり化学物質に対して体が反応して、場合によっては本当に家から一歩も出られない、人と会うことができないという患者さんもいらっしゃいます。私の周りにも病院に行くこともできず、家から出ることができず、非常に孤独の中で、ただ本人の努力で少しずつ症状が改善してきてはいますけれども、こういったものが今あるということをまずは御認識いただきたいです。
私たちの生活の範疇で言うと、柔軟剤や芳香剤などに含まれる香りの成分が起因となることも多くあり、別称として香りの害と書いて香害と称されることもあります。また、その症状から鬱病と診断されてしまうこともあります。全国的に見ても診断できる医師が少ないというのも大きな課題となっております。
先ほど申し上げましたように、柔軟剤や芳香剤など周囲の方が注意することで防ぐこともできるし、体内のデトックス活動で症状が改善されていき、生活を送ることもできる方もいらっしゃいます。
学校現場においては、学校に行くとなぜか特に人的な人との関わりは問題ないけれども、息苦しくなったりとかそこにいられないというような症状を訴える生徒もいらっしゃいます。
学校現場においても症状がある生徒がいないかの確認と、それらによる注意喚起が必要と考えます。
以下、伺います。
ア、4月の健康診断及びアンケートでの状況確認のために項目としてこういった症状がないかということを追加すべきと考えるが、見解を伺います。
イ、またこれをホームページ、そしてホームルームでの同症状についての周知が必要と考えますが、見解を伺います。
○議長(赤嶺 昇君) 教育長。
〔教育長 金城弘昌君登壇〕
○教育長(金城弘昌君)
同じく (4) のア及び (4) のイ、化学物質過敏症の把握と周知についてお答えします。4の (4) のアと4の(4) のイは関連いたしますので、恐縮ですが一括してお答えさせていただきます。
健康診断前の保健調査票の記入については、化学物質過敏症を含め、既往歴、治療中の病気、その他健康面で知らせたい事項等を記入する欄を設けており、保護者等により記載されることとなっております。また、同症状により教科書を使用できない児童生徒への対応に関する文部科学省文書を、毎年、学校へ発出しております。
県教育委員会としましては、国の動向も注視しながら、化学物質過敏症の周知方法や内容について研究してまいります。