一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センター

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那覇市議会 2020-09-10 化学物質過敏症

2020年9月、那覇市議会にて、上原快佐市議が、化学物質過敏症について一般質問してくださいました!

 

那覇市議会 2020-09-10
令和 02年(2020年) 9月定例会−09月10日-05号

 

原文はこちら

 

◆上原快佐 議員 
 続きましての質問です。これも子宮頸がんワクチンと同じように、なかなか因果関係というのを立証するのが難しいという部分でございますけれども、実際にこの化学物質によっていろいろな症状が出て、仕事に支障が出てきていたり、もしくは学校に通えなくなったりという方がいらっしゃるということでございます。これは以前の2月定例会で、私ども会派の翁長雄治議員も質問しておりましたけれども、この本市の化学物質過敏症の現状についてお伺いいたします。

 


○久高友弘 議長 
 長嶺達也健康部長。


◎長嶺達也 健康部長 
 お答えします。
 化学物質過敏症は、ある程度の量の化学物質にさらされるなどして、一旦過敏症状になると、その後はわずかな化学物質にも過敏に反応し、健康被害の症状が現れるようになると言われております。
 発症の原因は、身の回りで使われている香水、整髪料、化粧品、柔軟剤、殺虫剤などに含まれる様々な種類の化学物質だとされております。
 症状は、頭痛・めまい・吐き気・のどの痛み・皮膚炎・倦怠感・不眠など多岐にわたり、その種類と程度は個人差があります。重篤な方は、仕事や家事ができない、学校へ行けないなど、生活を営むことが困難にもなる深刻な病気ですが、その発症のメカニズムについては解明されておらず、診療方法や治療方法も確立していないとされております。
 本市においては、専門の医療機関等がなく、那覇市医師会及び沖縄県地域保健課にも確認しましたが、患者の状況等は把握していないとのことでございました。


○久高友弘 議長 
 上原快佐議員。


◆上原快佐 議員 
 まだまだ実態の解明が難しい状況があると。これは那覇市に限らず全国的な話であります。また、実態解明どころか、そもそも全国的に、また那覇市においてもなかなか周知されていないという現状がございます。理解が進んでいない現状があるんですけれども、実際にどういった対応ができるのかということを考えるためには、実態調査をしないといけないと思うのですけれども、この実態調査を行ったことはございますでしょうか。また、ないならば今後行う予定はあるのかどうか、お伺いいたします。


○久高友弘 議長 
 長嶺達也健康部長。
◎長嶺達也 健康部長 
 お答えします。
 本市では、これまで実態調査を行ったことはございません。今のところ、今後につきましても、現時点では実施の予定はございません。


○久高友弘 議長 
 上原快佐議員。


◆上原快佐 議員 
 今、実態調査がなかなか難しいという話でしたけれども、これも先ほどの子宮頸がんワクチンの副反応被害と同じように、これは実際実態調査をしていなくて難しいのは分かるんですよ。難しいのは分かるけれども、これもやはり苦しんでらっしゃる方がいるというところで、その立場でこれは行政として取り組まないといけない問題だと思いますので、そこはぜひお願いしたいと思います。そのことも踏まえて、課題及び今後の方針についてお伺いいたします。


○久高友弘 議長 
 長嶺達也健康部長。


◎長嶺達也 健康部長 
 化学物質過敏症を発症している方が、全国で1,000万人近くいるとの報告がございます。しかし、明確な原因、病態解明には至っていないため、周りから理解されず苦しんでいる方が大勢いらっしゃいます。にもかかわらず、その症状や及ぼす影響について正しく理解できている人が少ないことが課題であると認識しております。
 本市といたしましては、化学物質過敏症について多くの市民に知っていただき理解を深めていただけるよう、知識の普及推進、啓発活動に引き続き取り組んでまいります。


○久高友弘 議長 
 上原快佐議員。


◆上原快佐 議員 
 ぜひその方向で進めていただきたいと。そもそものところ、まだ全く理解が市民の中で広がっていないというところで、自分が化学物質過敏症による症状なのかどうかというところも、そもそもこの症状を知らないので分からないと。当然、分からなければ自分の症状がこれに当てはまるのかどうかというのも分からないわけで、これはぜひ周知を徹底していただきたいということでございます。
 先ほども申し上げましたけれども、2月定例会で翁長議員から質問がありましたけれども、その後、質問と提案がありましたけれども、その後、進展というのはあったのでしょうか。


○久高友弘 議長 
 長嶺達也健康部長。


◎長嶺達也 健康部長 
 それほど大きな進展はないのですけれども、わずかながら本市のホームページに化学物質過敏症に関するページを設けてございます。
 また、掲載内容をポスターにして、本庁及び保健所内に掲示をいたしております。


○久高友弘 議長 
 上原快佐議員。


◆上原快佐 議員 
 ぜひこれは引き続きやっていただくというのと、ホームページにわざわざアクセスしてまで見るという人はなかなかいらっしゃらないと思うんです。なので、例えば周知週間とか月間とか、さらに踏み込んだ取組をしていただきたいと思うんです。
 昨日の質問でも、またいろいろな議員からの質問でも、SDGsで誰一人取り残さないということは、那覇市の方針でもありますし、城間市長もこのところは力を入れている部分だと思うんですけれども、その方針に従って、実際に科学的な知見とかいろんな判断はあると思うんですけれども、ただ実際苦しんでいる人がいるというところで、その観点でしっかり取り組んでいただいて、誰一人取り残さないと。苦しんでいる方は誰一人取り残さないというところで、しっかり取り組んでいただきたいと思います。ぜひ引き続きお願いいたします。