土の妖精ツチノンと微生物ツチピーの物語-1
「ワシは土の妖精ツチノンじゃ。森の中で、草や木、虫や菌たちと遊ぶことが、毎日の日課なのじゃ。」
ある日、ツチノンはお気に入りの苔のベッドでごろりとしながら、ツチピーの姿を探していました。
「ツチピーや〜い。今日は何して遊ぶかの? かけっこか? 泥団子づくりか? そうじゃ、***菌カルタ*** でもやらんか?」
ところが、森の奥から現れたツチピーは、どこか忙しそう。そして、とても真剣な顔をしていました。
「ごめんツチノン!いっしょに遊ぶヒマはないかも。最近、人間を助けることばかり考えていて、忙しいんだ・・・」
「ほほう、人間とな? おぬし、どうして人間のことを考えるようになったんじゃ?」
ツチノンが丸い目をぱちくりさせると、ツチピーが語り始めました。
「うん。この前ね、森のはずれで、ぐったりして倒れている人を見かけたんだ。とってもつらそうで、息も浅くて。心配になって、ずっと、そばについていたんだ。」
「ほお・・・ それでどうなったんじゃ?」
「うん、それがね、うれしいことに」
ツチピーはちょっぴり照れくさそうに、頭の葉っぱを揺らしました。
「ボクがそばについていたらね、その人、だんだん元気になっていったんだ。深く呼吸できるようになって、顔色がよくなって。やがて立ち上がって、<君のおかげで、元気になったみたいだ。ありがとう> と言って、立ち去っていったんだ。」
頬を赤らめているツチピー。土の妖精ツチノンは、しばらくの間 考えこんでいましたが、やがてふわっと目を細めました。
「それは・・・すごいことじゃぞ、ツチピー! おぬし、気づいておるか? それが***癒しのパワー*** というものじゃ。」
「そういえば、森で出会った人も、<君がそばにいてくれると、心も体も癒されていく感じがする> って言ってたなあ。」
「ふむ。ツチピーには、実際に、癒しのパワーがあるからのう。」
「ボク、なんだか、うれしくてさ。もっともっと人間の役に立ちたいなって思うようになったんだ。そこで、仲間たちに声をかけて、サプリメントに姿を変えて、人間を助けることにしたんだ!」
「ほほう、何という名のサプリメントかのう?」
「土から生まれたサプリメント/ツチノイブキっていうんだ。ボクたち土の微生物が、元気の <息吹> を届けるって意味なんだよ!すてきでしょ!」
ツチノンは、ふむふむとうなずきました。
「ツチピーや、立派になったのう・・・こうなったらワシも、親友ツチピーの応援をしなければならんのう。」
ツチノンは、つぶらな瞳にキラリと光を宿して、にっこり笑いました。
「決めた!ワシは、ツチノイブキの親善大使になる! 人間たちに、おぬしたちの癒しのパワーについて知ってもらうのじゃ。ツチピーが人間を思ってくれている気持ちも伝えていきたいのう。」
「ツチノン・・・💕」
うるうるとした目でツチピーが見上げます。
「ありがとう!ツチノンが応援してくれるなら、勇気100倍だね! ボクたち、もっとっと頑張れるよ!」
こうして、土の妖精ツチノンと、土の微生物ツチピーの、「ツチノイブキをめぐる大冒険」がはじまったのです。
>>> ツチノンとツチピーの物語-2に続く
ツチノイブキの癒しパワーを試してみるのじゃ
土の中には、目には見えないけれど、数えきれないほどの微生物(細菌やウイルス、カビなど)が棲んでいて、植物を成長させたり、枯れ葉を土にかえしたりしています。
最近の研究によって、腸内細菌と、植物の根の近くに棲む微生物の種類が似通っていて、同じような働き(無機物有機物を分解しミネラルやビタミンを作り出す、情報伝達をする、など)をしていることがわかっています。
そう。腸内細菌は土由来。腸内細菌のルーツは、土に棲む微生物たちだったんです。
最新研究では、生まれた頃から毎日、健康な土にまみれて育った人は、生涯にわたって健康状態が良いことが示されています。
✅病気になりにくい
✅体内に、老廃物や有害物質がたまりにい
✅気分が安定する
✅お肌がキレイ
つまり、土に棲む微生物たちを体内に取り入れることが、健康をたもつ秘訣だったんです。
「土から生まれたサプリメント/ツチノイブキ」として頑張っている土の微生物、ツチピーたちは、今日も、誰かの腸と元気を、そっと支えているのです。
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