一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センター

推定患者数1000万人。化学物質過敏症と共生できる社会は、誰もが安心して暮らせる社会。

化学物質過敏症にとってのハイリスク行為とは

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学物質過敏症にとってのハイリスク行為
 
化学物質過敏症にとってリスクが高いのは
 
・移動
・人に会うこと
・治療
 
です。
 

移動するときには、多種多様な物質にばく露する可能性が高くなります。

道路沿いでは排ガスがはき出され続け、下水溝からはフローラル臭が立ち上り、タバコを吸っている人にも出くわします。

通勤ラッシュ時の電車やバスなどでは人口密度が高くなりますし、首都圏の満員電車では他人と密着せざるを得ません。

乗り合いバスの車内には排ガス臭が充満していますし、エアコンの送風口にファブリーズを取り付けた「ファブリーズタクシー」に遭遇するリスクも高まっています。

化学物質臭がしないタクシーやマイカーであっても、車に乗るかぎり、電磁波を浴び続けねばなりません。
 
 
に会うこと

嗅覚過敏になると実感できますが、人の呼気や皮膚、髪、洋服からは、シャンプーや柔軟剤など、日用品に含まれている化学物質のニオイが揮発し続けています。

学校や職場など、人口密度の高い場所にいると、人から発せられる化学物質を、吸い込んだり、皮膚吸収してしまったりします。

すると、化学物質過敏症の人は、頭痛やめまい、痛みや脱力感などに見舞われます。化学物質過敏症を発症したら、人に近寄れなくなってしまいます。




「移動」して「人」から受ける「治療」にもリスクが伴います。

治療者から発せられるケミカル臭や、施術室に置かれている消毒薬や洗剤、使用されるタオルに残る洗剤や柔軟剤のニオイによって、さらに体調を悪くするリスクがあります。

さらには、治療を受けることで、かろうじて保たれていた、ある種の体内バランスや恒常性が不安定になる可能性もあります。

治療を受けたことで、根源的な回復に向かっているか、カラダ全体として悪化していないかを、冷静に見極めねばなりません。

複数の治療を同時進行的に受けるときには、さらに注意が必要です。

ある治療を受けることによって、別の治療の効果が打ち消される場合もあるからです。


でも発症しうる

一般には知られていませんが、シャンプーや柔軟剤などの日用品には、健康を害することがわかっている化学物質が多数配合されています。

私たちの身の回りには、有害化学物質が氾濫しています。

いつ誰が、どんな病気になっても不思議ではありません。
 
もっと多くの人が、リスクを認識し、リスク回避のために行動していかないと、化学物質過敏症になる人も、その他の病気になる人も、増えるばかりとなります。