■化学物質過敏症 日本の推定患者数は1000万人超
2015年に発表された医学者による研究論文には、日本の成人の化学物質不耐性(=化学物質過敏症)の罹患率は7.5%であると書かれています。*1
2010年に新潟県上越市が行った調査では、化学物質過敏症の症状を呈している小中学生の割合は12.4%にもなることが判明しています。*2
成人人口 1億1150万人に当てはめると836万人の大人が、子ども人口1550万人に当てはめると192万人のお子さんが化学物質過敏症に罹患していることになります。
836万人 + 192万人 = 1028万人
化学物質過敏症の推定患者数、1000万人超。
これは緊急事態と言わざるをえません。
■室内環境の化学物質濃度を低減させる取り組みが必要
1000万人を超える人が化学物質過敏症に罹患している現状を放置し続けると、家庭や職場、ひいては社会として罹患者を支えきれなくなってしまいます。
化学物質過敏症は、症状や度合いに個人差が大きく、社会的認知度も低いため、自覚なき患者が多数を占めているところに特徴があります。
化学物質過敏症を発症しても、化学物質の濃度が低い空間で過ごしている限りは、頭痛や痺れ、めまい、脱力感などの症状は出ません。
化学物質の濃度が低い空間は、すべての人の健康に、好ましい作用をもたらします。
社会を維持していくためにも、どなたの健康も害さないためにも、化学物質過敏症の発症者を助けるためにも、室内空間の化学物質濃度を低減させる取り組みが必要です。
【参考文献】
*1
*2