一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センター

推定患者数1000万人。化学物質過敏症と共生できる社会は、誰もが安心して暮らせる社会。

FM沖縄Fine! 4月の火曜日、化学物質過敏症を特集

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FM沖縄 朝の人気番組 Fine!

2019年4月、FM沖縄Fine!火曜日の「聴けば聴くほど」コーナーで、以前収録したトークをもとに、化学物質過敏症がどんな病なのかについて、数回にわたって特集くださることになりました。

本日4月2日(火)はその第1回!

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FM沖縄Fine! 08:17-09:50am
パーソナリティ 
大城勝太さん(写真一番左の方)
松田礼那さん(写真左から2番目の方)

ラジコというアプリをインストールすると1週間、下記URLにて無料でインターネット視聴できます♪
http://radiko.jp/#!/ts/FM_OKINAWA/20190402081700
タイム 00:27:48 - 00:32:21

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礼那さん)
4月にはいって、新しい社員を職場に迎える、新しい生徒さんを学校に迎えるというところも多いかと思いますが、

もしもオフィスで教室で、頭が重い、気分が悪いという方がいらっしゃったら、その方は、もしかすると「化学物質過敏症」かもしれません。

今月は、ご自身も化学物質過敏症に悩まれて、今はその対策を広く県内に広げる活動をされています、一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センターの上岡みやえさんにお話をうかがっていきます。

まず、化学物質過敏症、どんな病気なんでしょうか。


上岡)
化学物質過敏症は、ちょっとしたシャンプーや香水の残り香で気分が悪くなってしまう病気です。

合成香料も、突き詰めると化学物質の集まりなので、そういったものを何となく無防備に吸い込んでしまっている、塗りつけてしまっている、ということを新しい視点として考えなくてはならない時期にきているのではないかと思っています。


礼那さん)
もしも職場や学校で、シャンプー、柔軟剤、香水、シャンプーのニオイなどで頭が痛くなる、気分が悪くなるという方がいらっしゃったら、それはその人の勘違いではありません。「化学物質過敏症」という病気の可能性があるんです。

そして、「化学物質過敏症」の方は、私たちの周りにもたくさんいらっしゃいます。特に、子どもたちに多いという研究結果が出ているんです。


上岡)

化学物質過敏症の推定患者数は1000万人。

ーーーーはっ、そんなにいらっしゃるんですか?日本だけで?

はい、国内だけで。
怖ろしいことにお子さんの発症率が高いようなんですね。

2010年新潟県上越市が市内の小中学生全員に行ったアンケート調査によって、12%以上のお子さんが化学物質や香料に過敏というのがわかってきています。

心配なのが、学校に行けなくなっているお子さんがとても増えていることです。

原因のひとつとして、化学物質に過敏になってしまって、教室という人口密度が高いところにいくと具合が悪くなってしまうことを、その本質的なところを分かってもらえなくて、心療内科などにまわされているお子さんが「一定数」いるのではないかということが、ものすごく心配です。

こういった視点で考える人が今までいなかったので、化学物質過敏症の人がいることを広く社会に知っていただいて、あなたの具合が悪いこと、お子さんの具合が悪いこと、
ひょっとしたら、化学物質に過敏になってしまっているせいかもしれないということを、ひとつの視点としてもっていただきたいと思っています。


礼那さん)

2010年の新潟の調査を参考にするなら、30人クラスに3人は化学物質過敏症の生徒さんがいることになります。

ぜひ、まずは、化学物質過敏症という病があることを知ってください。

そして、もしお子さんが、教室にはいるとなぜか気分がふさぐ、頭が重くなる、と言い出したときには、どうか、精神的な病の可能性を考えるのと同時に、化学物質過敏症の可能性も考えていただけたらと思います。

実際は化学物質過敏症なのに、鬱と間違えられて薬を飲んだ場合には、薬にもやはり化学物質が使われていますので、さらに状態が悪化してしまう可能性もあるんです。

繰り返しますが、まずは、化学物質過敏症という病気を知ってください。
来週以降は、原因と対策について詳しくみていこうと思います。

 

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化学物質過敏症の推定患者数1000万人。

この病の社会的認知度が低いために起こりうる、とても心配な事態。

特に、原因がわからず苦しんでいるお子さんや保護者が増えている「可能性」に、危機感をいだいてくださった松田礼那さん、

私へのインタビュートークをもとに、4月の火曜日に、化学物質過敏症について知ってもらうコーナーを作り、上記のように再構成してくださいました。

礼那さんのような理解者が現れて、こんな形で、化学物質過敏症についてお話してくれるなんて、感激で胸いっぱいです。