知っているようで知らない、排ガスの成分と、大気放出量。
排ガスに含まれる化学物質
平成13年度、排ガスから排出された225,000トンの内訳は下記の通りです。
ベンゼン・1,3-ブタジエン・ホルムアルデヒド・アセトアルデヒド・トルエン・キシレン・エチルベンゼン・
アクロレイン・スチレン・1,3,5-トリメチルベンゼン・ベンズアルデヒド
・・・公表されている個別物質はすべて、第一種指定化学物質です。
第一種指定化学物質とは、人や生態系への有害性(オゾン層破壊性を含む)があり、環境中に広く存在する(暴露可能性がある)と認められている物質で、462物質がリストアップされています。
そのうち、発がん性、生殖細胞変異原性及び生殖発生毒性が認められる15物質が「特定第一種指定化学物質」として指定されおり、ベンゼン・1,3-ブタジエン・ホルムアルデヒドがこれに該当します。
参考資料:
経済産業省「第1種指定化学物質リスト」
排ガスに含まれる成分の大気放出量
排ガス排出量に、含まれる化学物質の割合をかけて重量計算したものがこちらです。
ベンゼン・1,3-ブタジエン・ホルムアルデヒドという、特に毒性の強い物質を合計すると48,600トン。公表されている物質すべてが第一種指定化学物質、その合計は106,650トン。
排ガスの毒性は、決して軽視できるものではないので、吸い込まないようにすることが賢明といえるでしょう。