一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センター

推定患者数1000万人。化学物質過敏症と共生できる社会は、誰もが安心して暮らせる社会。

小児アトピー性皮膚炎とツチノイブキ

アトピーは、即効性を求めるほど、長引く傾向があるようです。

アトピーなどの慢性病を、リバウンドなしに軽快させるには時間がかかります。

子どもの体調不良は、一日でも早く治してあげたいですが、時間がかかると覚悟することも必要かもです。

 

小児アトピー性皮膚炎とは

小児アトピー性皮膚炎
多くは赤ちゃんのころから始まる全身の湿疹の一種。皮膚が乾燥して、赤くなったり、痒くなったりを繰り返す。

【原因】
・体質
・ホコリ・ダニ
・ひっかくことによる刺激
・汗や化学物質など環境の様々な刺激
・家族にアレルギー(アトピー性皮膚炎、花粉症、喘息など)がみられることが多い

 

乳児のアトピー性皮膚炎

 


ステロイド外用薬離脱症状

ステロイド外用薬の使用と、使用中止によって起きる皮膚症状は、「ステロイド外用薬離脱症状」といわれます。

日本ではタブー視されている話らしく、あまり情報がありませんが、海外では、ステロイドの副作用のひとつとして、認識されているようです。


ステロイド外用薬離脱症状
ステロイド外用薬の使用と、使用中止による典型的な症状は、灼熱感、刺痛、真っ赤な皮膚です。通常、ステロイド外用薬の中止後、数日から数週間以内に発生します。
一般に、ステロイド外用薬離脱症状は、紅斑性浮腫性と丘疹膿疱性の2つの異なるサブタイプに分けることができます。

 

 

ステロイドとは

コルチゾール(ステロイドの主成分)
https://bit.ly/3LnsvCP
出産または胎児に損傷を与える疑い。長期または反復暴露により臓器に損傷を与える可能性がある。(欧州化学品庁)

 

 

薬について

※以下は、薬服用前の基礎知識として、薬剤師から周知してほしい点です。

・すべての薬は腎臓と肝臓に負担を与えるので、不必要な薬は飲まないことが鉄則

・薬の成分や代謝物の一部は体内に残る
  ➢成分や代謝物が体外に排出されるまで、ある程度時間がかかる
  ➢成分や代謝物の体外排出に長い時間がかかる体質の人もいる


※私自身は、化学物質過敏症の人以外は「必要に応じて」薬を使用したほうがよいと思っています。

 


アトピーへの基本対策

基本的アトピー対策

・布団やシーツの素材をコットン100%に
・シーツは週一で洗濯し、布団は掃除機をかける
・掃除機は排気のキレイな機種で
・排気のキレイな掃除機でない場合は
  ➢窓を全開にして掃除機をかける
  ➢掃除機をかけた後、30分間窓開け換気を続ける
・洋服の素材をコットン100%に
・保湿剤:ワセリン、クリーム、乳液、ローションではなくオリーブオイル

 

ワセリン
https://bit.ly/3tNJ70D
癌を引き起こす可能性(欧州化学品庁)

 

 

腸内細菌の役割

・腸内細菌は、生命維持に必要な酵素や神経伝達物質、ビタミンやアミノ酸の体内生産すべてに関与しています。

・生体異物(通常、体内に存在しない異物:香料などの化学物質、薬物、放射性物質、金属など)の分解と排出を助けてくれるのも腸内細菌です。

 

 

腸内細菌は外部補給し続けるもの

・あまり知られていませんが、腸内細菌のモトは土由来の微生物群です。

・その人固有の定着菌(常在菌)は、3歳までに形成され(9歳という説もあります)、その後は、定着菌(常在菌)の組成は大きくは変化しないと言われています。

・人間は、体内で微生物を作れないので、外部から補給し続けなくてはなりません。

 

 

腸内細菌の組成がこわれるとき

・「抗菌薬(抗生物質)」を飲むと、定着菌(常在菌)が大ダメージを受けて、腸内環境がズタボロになる場合があります。
(「あなたの体は9割が細菌」の著者も、抗菌薬を飲んで絶不調になりました)

 

 

土から生まれたサプリメント/ツチノイブキとは

・ツチノイブキは、人間が環境から毎日摂取していた土由来の微生物群を、安全な形で摂取できるようにデザインされた健康補助食品です。

・ツチノイブキを飲むと、腸内細菌の種類と数が、一時的(おそらく12-24時間程度)に増えます。

・ツチノイブキに含まれる微生物群は、残念ながら定着はしませんが、継続して飲むことで、腸内細菌の数と種類が多い状態を維持できます。

・腸内細菌の数と種類が多いと、生体異物の分解が進みます。

・全身から合成香料のニオイを放散していた女性、ヘアカラー・化粧・スキンケア・ネイルなどを変えたわけではないのに、ツチノイブキ服用3年後に、合成香料のニオイがしなくなっていました。生体異物の代謝が進んだのだと思われます。

・ツチノイブキによって、比較的早く皮膚炎が治った人は皆、薬をほとんど使用していませんでした。

 

薬とツチノイブキ

・痒み痛みを子どもに我慢させるのはかわいそうなので、ステロイドを使用して、痒み痛みを和らげてあげるのが良さそうです。

・ステロイドとツチノイブキを併用
  ➢ 肌はステロイドでキレイにする
  ➢ 体内に残った薬成分の分解と排出を、ツチノイブキに応援してもらう

 

・ステロイドとツチノイブキを併用するのが、痒み痛みを感じさせず、体内にたまったステロイド成分の排出を進める、もっとも合理的なやり方のように思います。