2019年4月、FM沖縄Fine!火曜日の「聴けば聴くほど」コーナーで、以前収録したトークをもとに、化学物質過敏症がどんな病なのかについて、数回にわたって特集くださることになりました。
本日4月9日(火)はその第2回!
身のまわりにあふれる化学物質。ひとつひとつは安全だとしても、トータルすると危険レベルになっている可能性があります。
--------------------------
FM沖縄Fine! 08:17-09:50am
パーソナリティ
大城勝太さん
松田礼那さん
Fine! 2019年4月9日 沖縄
radiko ラジコ タイムフリー
http://radiko.jp/#!/ts/FM_OKINAWA/20190409081700
タイム 00:28:07 - 00:32:48
(本日から1週間はラジコで無料視聴できます)
~ 聴けば聴くほど ~
先週から、化学物質過敏症という病気について、一般社団法人化学物質過敏症・対策情報センターの上岡みやえさんにお話を伺っています。
今、悩む人が急増している化学物質過敏症。
日本国内だけで1000万人、悩んでいる人がいると言われていて、子どもに至っては、10人に一人が化学物質過敏症という研究結果もあります。
柔軟剤や香水に使われている化学物質に反応して、頭が痛くなる、カラダが重くなる、という方もいれば、上岡さんのように、手足がしびれて気を失ってしまい、仕事を辞めざるをえなくなるなど、症状は様々です。
そしてこの病は、今症状が出ていない人にとっても、決して他人事ではありません。
私達みんな、あるひ突然、発症する可能性があるんです。
上岡)
化学物質過敏症という病を発症する人は、別にもともと病弱だったわけではなくて、ある日突然なんですね。
自分のなかの毒素 ~ 化学物質の許容量を超えてしまうと、発症してしまうようなんです。
自分にたまっている毒素ってなんだろうって、色々調べてくと・・・
「空気って意外に汚染されてる!」ということに気づいてきまして。
例えば建材、それから家具、いろんなものから少しずつ化学物質が揮発していて、ひとつひとつは大したことないし、体に害を与えるような量ではないんですね。
ところが、そういったものが、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、たくさん、あるので、それを全部トータルすると、
あれ? ひょっとして・・・ ちょっと危ないかも???
というレベルになっているようなんですね。
礼那さん)
う~ん、そうなんですね。ひとつひとつは小さくても、それが集まっちゃうと、危険レベルになっちゃう場合もあるってことなんですね。
この、身のまわりにあふれる化学物質を、私たちは生活しながら、空気と一緒に吸いこんでしまっています。
私たちよく「カラダは食べたもので作られる」といいますが、上岡さんいわく、実は食べたもの以上に、空気の影響が大きいそうです。
上岡)
重量ベースでいくと、私たちは、食事する量の5倍の空気を体内に取り入れています。
礼那さん)
よくね、私たちのカラダは食べたもので作られているって言いますけれども、実は、食べたものの5倍の空気でできていたんですね!
上岡)
そうなんです。
空気が怖ろしいのは、吸い込むと、肺を通してすぐに血液中に入っていってしまうところです。
そうすると(血液が)カラダを一周する時間は1分。悪いものを吸いこむことが、どれだけリスクが高いことなのか・・・
礼那さん)
ということで、私たちは、空気と一緒にたくさんの化学物質をとりこんでいて、それが許容量におさまっている人は、「今は」「まだ」発症していませんが、今後もカラダの中に入れ続けると、ある日突然、発症する可能性があるんです。
そして、一度発症して悪化してしまうと、私たちの身のまわりには化学物質が使われているものがあふれていますので、日常生活を送るのも困難になってしまいます。
あるご夫婦は、奥さんが発症して家から出られなくなり、ダンナさんが外から帰ってきたときの、ダンナさんのカラダについた化学物質にも、奥さんが反応してしまうので、別居を余儀なくされた、
ダンナさんは、会いたいけれど、外でついた化学物質のせいで会うことができず、毎日、会わずに食事だけを届けている、そんなふうに、とても辛い思いをされている方もいらっしゃいます。
では、そうならないために、そして既に化学物質過敏症になられている方の、暮らしやすさのために、私たちは今、何ができるのでしょうか。
来週は、対策についてくわしく見ていこうと思います。
FM沖縄Fine! のブログに、当センターの活動を紹介いただきました!